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沖縄ヨガ協会のブログ

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お米の物価高騰とヨガとアーユルヴェーダ

最近、ニュースやスーパーの棚で「お米の値段が上がっている」と耳にします。

日々の食卓に欠かせないものだからこそ、不安や負担として感じる方も多いですよね。

でもアーユルヴェーダの視点から見つめてみると、これは単なる経済的な出来事ではなく、自然と人間の関係を映し出す鏡のようにも思えてきます。

アーユルヴェーダでは、宇宙の動きと人間の身体は響き合うと説きます。

気候変動や異常気象が稲の育ちに影響すれば、その揺らぎはやがて価格や食卓に届きます。
お米が高い、という事実は、自然界が私たちに送ってきたメッセージなのかもしれません。

そもそもお米は、心と身体を穏やかに保つサットヴァ(純粋性)の象徴です。
白米も玄米も、やさしく消化を助け、安定と滋養をもたらしてくれます。

そんなサットヴァ的な存在が手に取りにくくなるのは、社会全体が少しざわついている証でもあります。だからこそ、いまは「必要な分を感謝していただく」という姿勢が大切になってくるのだと思います。

アーユルヴェーダの知恵には、かわりに穀物を柔軟に取り入れる工夫もあります。
小麦や大麦、ひえやキヌアなどを、体質や季節に合わせて取り入れることで、心身のバランスを保つことができるんです。
お米の値段の上下に一喜一憂するよりも、この機会に自分に合う穀物を知っておくことも、安心への近道かもしれません。

そして、物価高騰は足りない、という恐れを呼びやすい一方で、本当の豊かさとは何かを思い出させてもくれます。

外食でお米を残すことが減ったと思いませんか?

炊きたてのご飯を一口味わうとき、そこに込められた自然の恵みや人の手のぬくもりに気づけば、それだけで心は満ちていく。オージャス――生命を輝かせるエネルギーは、量ではなく、心の満足から生まれるんですよね。

お米の値上がりは確かに現実の課題ですが、それをきっかけにわたしたちがどう食べ、どう生きるのかを立ち止まって考える機会でもありますね。

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