ヨガ哲学的生き方その1【目的の違い】~レンガを積む3人の男~
ナマステ、沖縄ヨガ協会代表のケイシーです。
沖縄ヨガ協会の経営理念にもある、ヨガ道徳に沿って生きるというやり方は、どこか堅苦しく聞こえることがあるかもしれませんね。
今日は、ヨガ哲学的生き方その1【目的の違い】についてお話します。
あるとき建築現場で、3人のレンガを積んでいる男がいました。
そこに一人の青年がやってきて、男たちに聞きました。
「あなたたちは何をしているんだい?」
1人目の男はこう答えました。「見てわかるだろう、レンガを積んでいるんだよ」
2人目の男はこう答えました。「レンガを積んで、お金を稼いでいるのさ」
3人目の男はこう答えました。「町の大聖堂を作っているんだ!大聖堂ができたら、多くの人々が訪れて祈ることができるんだ」
3人とも、やっていることは‘レンガを積む’ということでしたが、目的はまるで違いました。
1人目の男は特に目的なくレンガを積んでいました。
2人目の男は食べるため・お金を稼ぐためにレンガを積んでいました。
3人目の男は世の中の役に立つためにレンガを積んでいました。
数年後、彼らは別々の道を歩んでいました。
1人目の男は違う場所でレンガを積みながら、「はやくこの仕事が終わらないかな」と言っていました。
2人目の男は石材の現場で石を切りながら「こっちのほうが日銭がいいんだ」と言っていました。
3人目の男は町役場で水道計画を練りながら「町で水が困らないようにしたいんだ」と言っていました。
これは有名なイソップ童話からの抜粋ですが、私たちに大きな教訓を与えてくれると思います。
どんなひともこの世界に命をいただいた限りにおいて、何かしら果たすべき使命があるのだと思います。
目の前のことを、どのようにとらえて自分のエネルギーをそそぐのか。
世界の向上のために目的をもって生きることは、私たち人間に本来もたらされた尊い使命を遂行することであると教えてくれます。
私たちがヨガやアーユルヴェーダを伝えている目的は何ですか?
日々、生きる目的は何ですか?
日々行う行動、口から紡ぎだす言葉、頭で考えている思考を純粋にして、イーシュヴァラ・プラニダーナ(捧げるように生きる)こと。ヨガ哲学は時代を超えて普遍的に私たちへの学びを与えてくれます。