
素朴な味わいのふすま入りクッキーをいただきました
先日、友人から「ふすま入りクッキー」をいただきました。
見た目はとてもシンプルで、素朴。口に入れると、サクッと軽い食感のあとに、ふすま特有の香ばしさがふんわりと広がります。砂糖やバターの甘さよりも、小麦の外皮の滋味深い風味が際立ち、なんだか懐かしい気持ちになりました。
ふすま(Bran)は、小麦の外皮部分。精製小麦粉に比べ、食物繊維・ビタミンB群・ミネラルが豊富で、腸内環境を整える働きがあります。アーユルヴェーダ的には「土」と「水」の要素を多く含み、しっかりと身体を養う滋養食としても知られています。
アーユルヴェーダ的に見る体質別ふすまの魅力をあげてみました
ヴァータ体質に
乾燥や冷えで不安定になりやすいヴァータ体質の方には、ふすまの素朴な甘味と繊維が穏やかに腸を刺激し、安定感をもたらします。
カパ体質に
ふすまは重さと油分が少ないため軽い食品に思えますが、穀物としての滋養はしっかりあるため、カパ体質の方は間食で食べすぎないようにすると◎。
ピッタ体質に
強い刺激がなく、ほのかな甘味と香ばしさはピッタ体質にも適しています。消化の火(アグニ)をじんわり支える助けになります。
市販のお菓子は甘味や香料が強いものが多いですが、ふすま入りクッキーのような素材感のあるおやつは、噛むたびに素材のエネルギーを感じられます。
お茶を淹れて、香ばしい香りを楽しみながらゆっくり食べる時間は、心を落ち着け、消化も助けてくれます。
このクッキーを食べながら、「シンプルな食べ物ほど、身体にやさしいんだな」と改めて感じました。
アーユルヴェーダの教えにもあるように、食べ物は私たちの身体と心をつくる源。次は自分でもふすまクッキーを焼いて、家族や友人にもこの優しい味を届けてみたいと思います。